ハンドセラピィとは?
指・手首・肘に特化した専門の
リハビリテーションのことです。
手に損傷や障害を受けた患者さんが、再び、生活で使える手「Useful hand」を取り戻すために行われる包括的治療のことを指します。手外科専門医の指導の下に、作業療法士が対応します。
手外科専門医と密に連携を取りながら、より専門的な治療提供を目指しています。
当院で行うハンドセラピィの内容
運動療法
肘・手指・手は極めて繊細にできており、腱、神経、血管、骨などが密に存在しており、専門的な知識やリハビリテーションが必要になります。
当院では、作業療法士が、患者様ひとりひとりにあった効果的なリハビリテーションメニューを作成し、機能の回復や二次的合併症の予防に努めます。
物理療法
当院の物理療法では、超音波療法、温熱療法(ホットパックやバイブラ浴など)、低周波療法、ハンドインキュベーターを実施しています。
精密知覚機能検査
当院では、専門の知覚検査を実施しています。
精密知覚機能検査は、感覚に障害のある患者様にとって、重要な評価の一つとなります。
当院にはこの資格保有者が在籍しています。
神経伝導速度検査
神経へ皮膚の上から電気的刺激することにより、末梢神経を伝わる電気的活動の速度を測定します。当院では主に手根管症候群、肘部管症候群などの疾患鑑別に利用しています。
装具(スプリント)療法
当院では、ハンドセラピィを円滑に進めるために装具(スプリント)療法を行なっております。
医師や作業療法士が、患者様の状態に合わせてオーダーメイドで作成しております。
装具をつけることで、自宅でも簡単に、創部の保護や自主練習を行うことができます。
装具作製後の調整や修理も細かく対応しております。
⇒装具療法について
■橈骨遠位端骨折およびその他の手関節疾患:カックアップスプリント
■舟状骨骨折,ドケルバン病:サムスパイカスプリント
■屈筋腱断裂修復後:背側保護スプリント
■伸筋腱断裂後の早期運動療法用装具:ダイナミックスプリント
■マレットフィンガー,粘液嚢腫:スタックスプリント
■TFCC損傷,尺側手根伸筋腱炎:アルナーガタースプリント
■長母指伸筋腱断裂修復後:ダイナミックスプリント(左),スタティックスプリント(右)
■手指拘縮:ダイナミックスプリント